Google 日本語入力の安定版をアップデートしました。(1.3.974.x)
2012年2月13日月曜日
[Google 日本語入力チームのソフトウェアエンジニア、大里陽一から Google 日本語入力の安定版のアップデートについての寄稿をもらいました。- 山崎]
今年の冬も冷え込みが厳しいですね。寒さもいよいよピークを迎えようとしていますが、炬燵に猫と蜜柑でゆっくり過ごすも良いかと思います。
さて、本日、Google 日本語入力安定版をアップデートしたことをお知らせします。既に Google 日本語入力安定版をお使いの場合は自動的に更新されますので、そのままお待ちください。
- Windows 版: 1.2.827.0 → 1.3.974.0
- Mac 版: 1.2.827.1→ 1.3.974.1
また、開発版オープンソース版も、以下のとおりに更新されます。
- Windows 版: 1.3.930.100 → 1.3.975.100
- Mac 版: 1.3.929.101 → 1.3.975.101
- オープンソース版: 1.3.930.102 → 1.3.975.102
- Android 版: 1.3.925.3 → 1.3.983.3
今回の安定版の更新には、開発版 1.3.911.10x での変更、開発版 1.3.930.10x での変更に加え、以下の変更が含まれます。
ただし、開発版で導入された同期機能は、今回の安定版ではまだサポートされておりません。(2/14追記)
また、開発版で同期機能をご利用にならない場合や安定版をご利用の場合も「Sync Dictionary」という名前のユーザー辞書が自動的に作成されます。(2/20追記)
共通の変更点
- 「最初の予測候補を確定」 (MS-IME キー配列での Shift + Enter) を実行したときに、クラッシュすることがある問題を修正しました。
- 文章を確定したあとにバックスペースで文字を削除したとき、確定取り消しが可能なままになっている問題を修正しました。
- キー設定の「文節を右に移動または確定」コマンドが廃止されました。
Windows 版の変更点
- 一部のアプリケーションで用例が表示されない問題を修正しました。
Android 版の変更点
- 特定の文字列を入力した時にプロセスがクラッシュしていた問題を修正しました。
- キーボード切り替えキーを同時押しした時にプロセスがクラッシュしていた問題を修正しました。
- 学習履歴を正しく保存していなかった問題を修正しました。
- 起動が高速になりました。
- キーボードの切り替えが高速になりました。
- メモリ使用量が減少しました。減少量は環境に依存します。
オープンソース版の変更点
- Visual C++ 2010 使用時に、mozc_tool をビルドできない問題を修正しました。(Issue 110)
- Windows 環境で、mozc_tool がクラッシュすることがある問題を修正しました。(Issue 111)
- IBus-Mozc 環境で、IME On/Off や、モード変更がうまくいかないことがある問題を修正しました。(Issue 113, Issue 114)
- Linux 環境で、キー設定ツールが「無変換」「変換」「半角/全角」キーを認識するようになりました。
これからも、Google 日本語入力をよりよくしようと、チーム一同で開発を進めていきます。お気づきの点がありましたら、ぜひプロダクトフォーラムからお知らせください。みなさんのフィードバックがなによりの励みになります。