誰でも使えるオープンソース フォント システム
2016年10月20日木曜日
[この記事は Xiangye Xiao、Bob Jung、国際化担当による Google Developers Blog の記事 "An open source font system for everyone" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。]
デジタル情報を世界中に共有する上で大きな課題となるのが「トーフ」です。これは、コンピュータやウェブサイトがテキストを表示できないときに現れる空白の四角形(⯐)のことを指しています。トーフは混乱を生み、コミュニケーションの障害となり、ユーザー エクスペリエンスの低下にもつながります。
私たちは、5 年前に Noto フォント プロジェクトを立ち上げ、この問題への対処を始めました。Noto は、「No more tofu」の略です。現在、Google のオープンソース Noto フォント ファミリーでは、美しく一貫性のある Unicode 標準のすべての記号のデジタルタイプが提供されています。その数は、800 言語、11 万文字を超えています。

Noto プロジェクトは、Google の Android や ChromeOS オペレーティング システムに欠かせないものとして始まりました。最初、私たちはこの課題の巨大さに気づいていませんでした。数百の言語向けのデザインと技術的なテストが必要になり、特定の文字に対する専門性も求められます。たとえばアラビア語には、後に続く文字によって変化する 4 つのグリフ(文字の変化形態)があります。インド系の言語では、まわりの文字に応じてグリフの順番が変わったり 2 つに分かれたりするものもあります。
このマイルストーンを実現する上で重要だったのは、Monotype、Adobe などのタイプやフォント デザインの分野の専門家、そしてすばらしいボランティア レビュアー網との連携です。Noto は、日々使われている一般的な言語で「no more tofu」を実現するだけでなく、デジタル化による希少言語の歴史や文化の保存にも貢献するものです。Google は、今後も Unicode 標準に導入された新しい文字を Noto フォント ファミリーに追加していく予定です。
Google はオープン性とアクセス性、そしてそれに伴う革新に深く貢献しています。完全な Noto フォント ファミリー、デザインのソースファイル、フォント構築パイプラインは、以下のリンクから無料で利用できます。ぜひ国境や文化を超えた共有やコミュニケーションにお役立てください。
Noto フォントのダウンロード: https://www.google.com/get/noto
デザインのソースファイル: https://github.com/googlei18n/noto-source
フォント構築パイプライン: https://github.com/googlei18n/fontmake
Posted by Yuichi Araki - Developer Relations Team
デジタル情報を世界中に共有する上で大きな課題となるのが「トーフ」です。これは、コンピュータやウェブサイトがテキストを表示できないときに現れる空白の四角形(⯐)のことを指しています。トーフは混乱を生み、コミュニケーションの障害となり、ユーザー エクスペリエンスの低下にもつながります。
私たちは、5 年前に Noto フォント プロジェクトを立ち上げ、この問題への対処を始めました。Noto は、「No more tofu」の略です。現在、Google のオープンソース Noto フォント ファミリーでは、美しく一貫性のある Unicode 標準のすべての記号のデジタルタイプが提供されています。その数は、800 言語、11 万文字を超えています。

キャプション: 11 万文字以上が収録されている Noto フォントのいくつかのサンプル
Noto プロジェクトは、Google の Android や ChromeOS オペレーティング システムに欠かせないものとして始まりました。最初、私たちはこの課題の巨大さに気づいていませんでした。数百の言語向けのデザインと技術的なテストが必要になり、特定の文字に対する専門性も求められます。たとえばアラビア語には、後に続く文字によって変化する 4 つのグリフ(文字の変化形態)があります。インド系の言語では、まわりの文字に応じてグリフの順番が変わったり 2 つに分かれたりするものもあります。
このマイルストーンを実現する上で重要だったのは、Monotype、Adobe などのタイプやフォント デザインの分野の専門家、そしてすばらしいボランティア レビュアー網との連携です。Noto は、日々使われている一般的な言語で「no more tofu」を実現するだけでなく、デジタル化による希少言語の歴史や文化の保存にも貢献するものです。Google は、今後も Unicode 標準に導入された新しい文字を Noto フォント ファミリーに追加していく予定です。
Google はオープン性とアクセス性、そしてそれに伴う革新に深く貢献しています。完全な Noto フォント ファミリー、デザインのソースファイル、フォント構築パイプラインは、以下のリンクから無料で利用できます。ぜひ国境や文化を超えた共有やコミュニケーションにお役立てください。
Noto フォントのダウンロード: https://www.google.com/get/noto
デザインのソースファイル: https://github.com/googlei18n/noto-source
フォント構築パイプライン: https://github.com/googlei18n/fontmake
Posted by Yuichi Araki - Developer Relations Team