Chrome が 3 歳になりました!
2011年9月2日金曜日
[Google Chrome チームによるこの記事は、 Google Japan Blog とのクロスポストです。-山崎]
Google Chrome が誕生して、3 年が経ちました。
この 3 年間、ウェブコミュニティのインスピレーションのおかげでさまざまなアプリケーションやウェブ体験が生まれ、現代のブラウザはスピード、使いやすさ、セキュリティの面で大きく進化しました。これまでの開発の軌跡を振り返り、ウェブで生活する時代に生きていることの素晴らしさを実感しています。

過去 12 ヶ月だけでも、Chrome プラットフォームでは多くの変化がありました。主なアップデートを以下にまとめています。
より速く
- JavaScript エンジン V8 と、Crankshaft (英語)と呼ばれる新しいコンパイルインフラを搭載し、パフォーマンスを最大 66% 向上。
- 新しい設定インターフェースで、これまで独立したダイアログボックスから行っていた作業がタブの上で行えるように。
- オムニボックスの改良により、ウェブページやURL の検索候補をより効率的に表示。
- ウェブページや検索結果の候補を一文字タイプするごとに表示する Chrome インスタント検索をオプションで設定することが可能に。
- インスタントページ機能で、Google 検索結果のトップにあるウェブサイトが、クリック後瞬時に表示されるように。
- 目の不自由な方々にウェブでの体験を楽しんでいただくために、JAWS、NVDA、VoiceOver(いずれも英語)などのスクリーンリーダー(音声読み上げ機能)に対応。
- 皆さまから多くいただいていた「Chrome に印刷プレビュー機能が欲しい」というリクエストを、快速な PDF viewer と Print to PDF オプションを使用することで実現。
- ウェブ体験をより速く、より軽快に、よりシンプルにする、というChrome の精神を踏襲するべく、アイコンをよりシンプルに改良(英語)。
- PDF ビューワにより、追加ソフトをインストールすることなく PDF ファイルをウェブで閲覧することが可能に。さらに、PDF ビューワをサンドボックスで保護し、PDF ファイルを狙った攻撃を防ぎます。
- Adobe Flash Player を Windows でサンドボックス化し、ウェブ上のFlash コンテンツを狙ったサイバー攻撃からユーザーを保護。
- セーフブラウジングの技術が強化され、悪質なファイルがダウンロードされる際に警告を表示。ユーザーのクリックした URL や、ダウンロードするファイルの内容を Chrome や Google が把握することなく、悪質なコンテンツのみを見つけられるように慎重に設計しています。
- ウェブサイトからコンピュータに保存されるデータが、ユーザー側でもっとコントロールできるように。
- Chrome ウェブストアを日本語化し、日本向けアプリを追加。開発者向けに、ストア内課金のデベロッパープレビューを開始。一律 5% の手数料で導入できるアプリ内課金(英語)については、日本でも準備を進めています。
- プラグインなしで3D グラフィックを描画する規格である WebGL に対応。お試しは、3D で音楽の世界を体感できる、3 Dreams of Black で。
- HTML 音声入力API に対応。Google 翻訳で試せます。
- ハードウェアアクセラレーション 3D CSS で、3D 効果を使用したスタイリッシュなウェブ体験が可能に。
- MSI インストーラと運用グループポリシーのサポートのもと、組織全体へ Chrome の導入ができます。
- 今年 7 月の時点で、Chromebook は世界 8 カ国(米国、英国、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、オランダ、韓国)で販売されています。
3 歳になった Chrome の今後の進化に、ぜひご期待ください。