Google I/O 2016 を振り返って:チェックすべき検索関連の 8 つのトピック
2016年6月24日金曜日
[この記事は Fabian Schlup、ソフトウェア エンジニアによる Google Developers Blog の記事 "Search at I/O 16 Recap: Eight things you don't want to miss" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。]
2 週間前(*原文公開当時)、7,000 人を超えるデベロッパーが今年の Google I/O に参加するためにマウンテンビューに集まり、検索の世界が本当に活気ある時代を迎えていることを知りました。ユーザーが日常的な情報ニーズを満たすために Google 検索を使う回数は、1 日数十億回にのぼります。Google は、今日の世界でユーザーやパブリッシャーが検索を最大限活用するのに役立つと思われる機能やツールを生み出すことに力を注いでいます。Google Assistant や Google Home のような新しいインターフェースへの進化と拡大を続けていくなかで、パブリッシャーにとって、Google と一体化し、ともに成長することが簡単になるようしたいと考えています。
Google I/O のセッションすべてに参加するチャンスがなかった方もいると思いますので、このイベントで発表された検索関連の情報をまとめてご紹介します。
参加者はセッションだけでなく、Search & AMP のブースでも Google の担当者と直接話すことができました。
Google I/O に参加くださり、ありがとうございます。デベロッパーのみなさんと直接話して、その経験をじかに聞くのは、毎回とてもためになります。現地で参加された方も、遠隔地からご覧いただいた方も、引き続きウェブマスター フォーラムや、ハングアウト オンエアを使って毎週開かれている Google のウェブマスター オフィスアワーにご参加ください。
Posted by Takuo Suzuki - Developer Relations Team
2 週間前(*原文公開当時)、7,000 人を超えるデベロッパーが今年の Google I/O に参加するためにマウンテンビューに集まり、検索の世界が本当に活気ある時代を迎えていることを知りました。ユーザーが日常的な情報ニーズを満たすために Google 検索を使う回数は、1 日数十億回にのぼります。Google は、今日の世界でユーザーやパブリッシャーが検索を最大限活用するのに役立つと思われる機能やツールを生み出すことに力を注いでいます。Google Assistant や Google Home のような新しいインターフェースへの進化と拡大を続けていくなかで、パブリッシャーにとって、Google と一体化し、ともに成長することが簡単になるようしたいと考えています。
Google I/O のセッションすべてに参加するチャンスがなかった方もいると思いますので、このイベントで発表された検索関連の情報をまとめてご紹介します。
1. リッチカードの導入
リッチ スニペットをベースに開発された新しい検索結果フォーマットである、リッチカードが発表されました。リッチカードでは、より興味を引きやすい視覚的なフォーマットでコンテンツを表示するために、schema.org マークアップを使用しています。現在リッチカードで表示されるのは、英語によるレシピや映画の情報ですが、近いうちにコンテンツ カテゴリを増やす予定です。より詳しい情報を知るには、スクリーンショットや、それぞれのマークアップ タイプに対応したコードサンプルを公開している新しいギャラリーや、リッチカードの devByte をご覧ください。2. Search Console の新しいレポート機能
私たちは、ウェブマスターやデベロッパーが、検索結果におけるパフォーマンスの記録や測定を簡単に行えるようにしたいと考えています。今回、Search Console に、デベロッパーが自らのリッチカード マークアップが有効であることを確認できる、新しいレポート機能が追加されました。このレポートには、マークアップするフィールドを増やすと効果のあるカードを表す「enhanceable cards」という項目を設けています。また Search Appearance フィルタが追加されていて、ウェブマスターが AMP やリッチカードという条件でトラフィックをフィルタリングするのに便利です。3. リアルタイム インデクシング
ユーザーが検索しているのは、レシピや映画情報だけではありません。たった今起きている出来事についての最新情報を探すために、Google 検索にやってくることもあります。こうした考えから始まったのが、リアルタイム インデクシングを利用することで、リアルタイムの出来事を検索するユーザーと新鮮なコンテンツを結びつけようという Google の取り組みです。Google Indexing API を使えば、パブリッシャーは自らのコンテンツがクロール対象になってインデクシングされるのを待つのではなく、リアルタイムでのインデクシングを促せるようになります。この取り組みはまだ始まったばかりですが、今年夏にもベータ版を公開したいと考えています。4. Accelerated Mobile Pages(AMP)で Google 検索を高速化
Google が Accelerated Mobile Pages(AMP)をどのように使っているかについて、最新情報を公開しました。AMP はモバイル ウェブの表示を高速化するオープンソース プロジェクトです。Google 検索では AMP を使うことで、コンテンツを一瞬で読み込めるようにしました。スピードは重要です。読み込みに 3 秒以上かかると、40% 超のユーザーがサイトを離れてしまいます。Google は、iOS と Android 向けの Google アプリに、AMP を適用したカルーセル形式のニュースコンテンツを採用し、同時に AMP とリッチカードを組み合わせる実験を行っていることを発表しました。詳しい情報は、Google のブログと github のページをご覧ください。参加者はセッションだけでなく、Search & AMP のブースでも Google の担当者と直接話すことができました。
5. 構造化データ テストツールのアップデート
広く使われている構造化データ テストツールがアップデートされました。これにより、このツールは DevSite Search Gallery、新しい Search Preview サービスと密接に連携し、リッチカードが検索結果ページでどのように見えるのかをプレビューできるようになりました。6. App Indexing の新サービスへの移行(と新機能追加)
App Indexing の Firebase への移行が発表されました。Firebase は、Google のデベロッパー向け統合プラットフォームです。Firebase App Indexing を使って、アプリをもっと優れたものにする方法を知るには、セッションの動画をご覧ください。7. アプリ ストリーミング
アプリ ストリーミングという新しい方法を使えば、Android ユーザーはアプリのダウンロードとインストールをせずに、ゲームを試してみることができます。この機能は Google 検索で利用可能です。詳しくは、セッションの動画をご覧ください。8. ドキュメントのリニューアル
デベロッパー向けドキュメントのリニューアルも行いました。ドキュメントをトピック別のガイドに整理し、読みやすくしました。Google I/O に参加くださり、ありがとうございます。デベロッパーのみなさんと直接話して、その経験をじかに聞くのは、毎回とてもためになります。現地で参加された方も、遠隔地からご覧いただいた方も、引き続きウェブマスター フォーラムや、ハングアウト オンエアを使って毎週開かれている Google のウェブマスター オフィスアワーにご参加ください。
Posted by Takuo Suzuki - Developer Relations Team