SPDY から HTTP/2 への移行
2016年3月4日金曜日
[この記事は HTTP/2 愛好家のネットワーク プロトコル エンジニア、Bence Béky による Chromium Blog の記事 "Transitioning from SPDY to HTTP/2" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。]
昨年、Google は標準化されたプロトコルである HTTP/2 をサポートし、実験的に開発したプロトコル SPDY のサポートを終了する予定だと発表しました。HTTP/2 はウェブ上で情報を送受信するための次世代プロトコルで、HTTP/1.1 をベースにパフォーマンス面での改良と新機能が加えられています。Google の発表以降、ウェブ サーバーやブラウザで HTTP/2 の採用が相次ぎ、すでにそのほとんどで HTTP/2 がサポートされています。現在、Chrome から参照されているリソースの 25% 以上が HTTP/2 で提供されている一方、SPDY で提供されているリソースは 5% 以下です。HTTP/2 の採用が大きく広がっていることを受けて、HTTP/2 の RFC 公開からちょうど 1 年になる今年の 5 月 15 日に、Chrome は SPDY のサポートを終了します。その時点で HTTP/2 をサポートしていないサーバーは、Chrome のリクエストに HTTP/1.1 で応答します。ユーザーから見ると、HTTP/2 によるパフォーマンス改善を除けば、機能はまったく同じです。
また同時に、Chrome は TLS プロトコル拡張である NPN のサポートも終了します。したがって、今後サーバーはクライアントとの接続のプロトコル ネゴシエーションで、SPDY か HTTP/2 を確認することになります。NPN の後継として、2014 年に IETF が公開した TLS プロトコル拡張である ALPN が登場しています。ALPN は既に、Chrome と HTTP/2 でネゴシエーションする際の 99% の時間を使用しています。それ以外のサーバーは、SSL ライブラリをアップグレードすれば、ALPN のサポートが得られます。
私たちは、HTTP/2 の採用が広がり、ウェブの速度が向上していくことを楽しみにしています。
Posted by Eiji Kitamura - Developer Relations Team
昨年、Google は標準化されたプロトコルである HTTP/2 をサポートし、実験的に開発したプロトコル SPDY のサポートを終了する予定だと発表しました。HTTP/2 はウェブ上で情報を送受信するための次世代プロトコルで、HTTP/1.1 をベースにパフォーマンス面での改良と新機能が加えられています。Google の発表以降、ウェブ サーバーやブラウザで HTTP/2 の採用が相次ぎ、すでにそのほとんどで HTTP/2 がサポートされています。現在、Chrome から参照されているリソースの 25% 以上が HTTP/2 で提供されている一方、SPDY で提供されているリソースは 5% 以下です。HTTP/2 の採用が大きく広がっていることを受けて、HTTP/2 の RFC 公開からちょうど 1 年になる今年の 5 月 15 日に、Chrome は SPDY のサポートを終了します。その時点で HTTP/2 をサポートしていないサーバーは、Chrome のリクエストに HTTP/1.1 で応答します。ユーザーから見ると、HTTP/2 によるパフォーマンス改善を除けば、機能はまったく同じです。
また同時に、Chrome は TLS プロトコル拡張である NPN のサポートも終了します。したがって、今後サーバーはクライアントとの接続のプロトコル ネゴシエーションで、SPDY か HTTP/2 を確認することになります。NPN の後継として、2014 年に IETF が公開した TLS プロトコル拡張である ALPN が登場しています。ALPN は既に、Chrome と HTTP/2 でネゴシエーションする際の 99% の時間を使用しています。それ以外のサーバーは、SSL ライブラリをアップグレードすれば、ALPN のサポートが得られます。
私たちは、HTTP/2 の採用が広がり、ウェブの速度が向上していくことを楽しみにしています。
Posted by Eiji Kitamura - Developer Relations Team