[この記事は Elena Kelarevan、Google Maps API プロダクト マネージャーによる Geo Developers Blog の記事 "New Controls Style for the Google Maps JavaScript API" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。]

コントロールはユーザーと地図間の情報のやり取りを可能にする UI です。ストリート ビューを見るためにペグマンを動かす、または地図と衛星画像を切り替えるなど、コントロールを使用して地図上を探索し、地図から必要な情報を取得します。

Google Maps JavaScript API が提供する多様なオプションにより、デベロッパーは、可視性、位置付け、スタイリング、挙動を変更することでコントロールをカスタマイズすることができます。コントロールのオプションは地図上でコントロールが作用する方法を変更する上で、高い柔軟性をデベロッパーにもたらします。

9 月に Google Maps JavaScript API のデフォルト コントロールのアップデートをリリースしました。アップデートされたコントロールは、さらにモダンな外観と感覚を備え、Google Maps Embed APIGoogle Maps website など、他の Google マップ製品との調和が強化されています。

この API のアップデートにより、コントロールの大部分においてポジション、色、サイズが変更され、一部では機能性も多少変化します。たとえば、ズーム コントロール機能は左上部ではなく右下に配置され、スライダーの代わりに [+] と [-] のボタンのみになりました。さらに、API の バージョン 3.22 (現在の試験運用バージョン) では、コントロールおよびコントロール オプションのいくつかは使用できなくなりました。Google のロゴも新しいバージョンにアップデートされています。


API バージョン 3.23 (2015 年 11 月以降の試験運用バージョン) では、一時的に旧コントロール スタイルに切り替えることができます。バージョン 3.22 と 3.23 で旧コントロール スタイルを使用するには、地図を初期化する前に単独のパラメータ google.maps.controlStyle = 'azteca' を設定します。このパラメータは 2016 年 8 月まで使用可能であり、アプリケーションに必要なアップデートを実施するには十分な時間がとれると思います。バージョン 3.24 (2016 年 2 月以降の試験運用バージョン) では、このパラメータは削除されます。地図に重複するカスタム コントロールまたは UI を使用している場合、2016 年 8 月までに時間的余裕をもって新コントロール スタイルでアプリケーションをテストし、アップデートすることを推奨します。新しいロゴは API のバージョンすべてに影響を及ぼす唯一の変更であり、削除することはできません。

各コントロールによる影響についての詳しい説明と、旧コントロールに戻すための切り替え方法についてはデベロッパー ドキュメントをご参照ください。また、Maps API の バージョンごとの動作方法、使用している API のバージョンを確認する方法、およびデベロッパー向けのベストプラクティスについての詳細は、Maps API の バージョン ガイド をご覧ください。


Posted by Eiji Kitamura - Developer Relations Team