Android Studio 1.3 を体験してみよう
2015年9月16日水曜日
[この記事は Jamal Eason、Android プロダクト マネージャーによる Android Developers Blog の記事 "Get your hands on Android Studio 1.3" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。]
今夏の初めに Google I/O でプレビューされた Android Studio 1.3 が、安定したリリース チャンネルでご利用いただけるようになりました。当社の Canary およびベータ チャンネルを通して開発者のみなさまから得た初期フィードバックのおかげで、完成度の高い製品となりました。
Android Studio 1.3 は今年最大の機能リリースで、新しいメモリ プロファイラ、向上したテストのサポート、C++ の編集およびデバッグの完全なサポートが含まれています。内容は以下をご覧ください。
Android Studio 1.3 の新機能
パフォーマンスとテスト ツール- Android Memory (HPROF) Viewer
Android Studio を使うことで、Android HPROF のネイティブ形式でのメモリのスナップショットのキャプチャ、分析ができるようになりました。

- Allocation Tracker
お使いのアプリで使用するメモリ割り当てのテーブルの表示に加えて、更新された Allocation Tracker にお使いのアプリの割り当てを表示する方法が組み込まれました。

- モジュールでの APK テスト
より柔軟なアプリのテストを目指し、モジュール単位でコードをテストするオプションが追加されました。アプリのコード直近でテストを継続する代わりに、新しいテスト プラグイン(‘com.android.test’)を使用します。この機能を利用するには、アプリのプロジェクトで Gradle Plugin 1.3 を使用する必要があります。

コードと SDK の管理
- アプリ パーミッションの注釈
Android Studio に、インライン コード注釈のサポートが新たに導入されました。これにより、M リリースの Android における新しいアプリ パーミッション モデルの管理が可能になります。詳細については、コードの注釈をご覧ください。

- データ バインディング サポート
新しいデータ バインディング機能では宣言レイアウトを作成でき、アプリケーションのロジックをレイアウトにバインドすることで、ボイラプレート コードを最小限に抑えることができます。詳細については、データ バインディングを参照してください。

- SDK の自動更新と SDK マネージャー
Android SDK のアップデートの管理は、Android Studio の一部として組み込まれました。Android Studio は、デフォルトで、新しい SDK とツールのアップデートを確認するようになりました。この統合された新 Android SDK マネージャーで、引き続きプリファレンスを調整することもできます。


- C++ のサポート
Android 1.3 の安定したリリースの一部として、C++ エディタおよびデバッガーのサポートを実験的なビルド プラグインと組み合わせた Early Access Preview が導入されました。使用を開始する方法については、Android C++ のプレビュー ページを参照してください。複雑なプロジェクトやビルド構成のサポートは現在開発中です。フィードバックがありましたら是非お知らせください。

アップデート時期
Android Studio へのアップデートは Android アプリ プロジェクトの変更を必要としません。アップデートすると、最新の機能を入手できますが、引き続き Android アプリに使用するビルド ツールやアプリの依存関係のバージョンを制御することもできます。Android Studio で現在開発中の方は、ナビゲーション メニューからアップデートを確認できます。初めてお使いになるお客様の場合、製品の概要ページで詳細を参照したり、Android Studio のダウンロード サイトから安定したバージョンをダウンロードすることができます。
Android Studio の機能セットのリリースは当社にとっても非常に喜ばしいことです。また、Android Studio での Android の開発を容易にするための次のツールセットも鋭意開発中です。当社へのご要望などフィードバックはいつでも大歓迎です。Google+ で Android デベロッパー ツール チームにお問い合わせください。
Posted by Yuichi Araki - Developer Relations Team