[この記事は Jen Kovnats Harrington、Google Maps API プロダクト マネージャーによる Google Geo Developers Blog の記事 "Hello Places API for Android and iOS!" を元に、荒木が翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。]


人は通常、現在いる場所を地図の緯度と経度で考えたりはしません。どの店やレストランの前にいるか、周りに何があるかなどの周辺情報で現在地を把握します。そうした情報をアプリで提供できるようにするため、Google は Places API for Android をリリースし、また Places API for iOS のベータ版を公開することになりました。

Places API ウェブ サービスJavaScript ライブラリは、しばらく前からご利用いただいています。Android と iOS 端末をネイティブにサポートすることで、端末それぞれの位置情報信号を活用し、モバイルでの新しい API の使い心地を最適なものにできます。

Android 版、iOS 版、それぞれの Places API を使えば、緯度経度で表される地理的な位置情報と、ユーザーが既に知っている場所と、関連付けて場所を認識する方法とのギャップを埋めることができます。たとえば、生まれた場所を伝えるときに、「私は緯度 25.7918359、経度 80.2127959 の地点で生まれました」とは言わず、単に「フロリダ州マイアミのジャクソン記念病院で生まれました」と言うでしょう。Places API によって、レストラン、ローカルのビジネス、ホテル、美術館や博物館、その他の見どころなど、全世界 1 億を超える数の Google グローバル プレイス データベースの情報をアプリで使うことができるようになります。


主な機能には次のようなものがあります。

  • ユーザーが場所の特定に使える、ドロップダウンの UI ウィジェット、Place picker の追加
  • ユーザーの現在地を取得する機能
  • 場所の名前、住所、電話番号、ウェブサイトなど、場所の詳細情報の表示
  • 場所の名前をすべて入力するストレスを解消し、入力時間を短縮するオートコンプリート(入力した文字から場所の名前を推測して自動的に完了する)機能
  • ユーザーに関連する新しい場所を追加して Google のプレイス データベースで表示させることによって、アプリをさらに役立つものにする機能
  • 特定の場所で端末を用いてレポートし、自分の周りの地図を改善する機能
Places API for Android の使用を開始するには、こちらの DevByte (動画)をご覧ください。またこちらのドキュメントを確認し、デモをお試しください。Places API for iOS ベータ版に申し込むには、こちらをご覧ください。

Posted by Yuichi Araki - Developer Relations Team