Posted by 山崎富美 Developer Relations Team

[この記事は YouTube Live Streaming API チーム の Derek Tan と Satyajeet Salgar が YouTube API Blog に投稿した "Streaming to YouTube Live? Put an API on it!" という記事を元に翻訳・再構成しています。詳しくは元記事をご覧ください。-山崎]

YouTube Live Streaming API を利用すると、ライブ コンテンツのストリーミングが可能なチャンネル用のツールやアプリを簡単に構築することができます。YouTube ライブ プラットフォームでは、さまざまなデバイスやネットワークに対応して動画の画質を変換するリアルタイム トランスコーディングが可能です。また、動的に帯域幅が調整されるため、視聴者は何もしなくても自分が利用しているネットワークでサポートされる最高の解像度でストリーミングを楽しむことができます。さらに、ライブ ストリーミング中もワンクリックで一時停止、早送り、巻き戻しができます。

ライブ ストリームを使用して開発を始めるには

  • 基本
    • ブロードキャストは、YouTube でストリーミングするライブ イベントを表します。API を使用するとブロードキャストをスケジューリングし、これをライブ動画ストリームにバインドし、ステータスを testing(テスト中)、live(ライブ)、complete(完了)のいずれかに更新することができます。
    • ストリームは、実際のブロードキャスト コンテンツを表します。
    • キューポイントは、ライブ ブロードキャストに埋め込む広告を表します。キューポイントを埋め込むことができるのは YouTube コンテンツ パートナーのみです。

  • ドキュメント
    • スタート ガイドでは、これらの概念の詳細と、その他の YouTube Data API や YouTube Content ID API リソースとの連携について説明しています。
    • Life of a Broadcast では、YouTube でのライブ ブロードキャストの作成と管理に関する一般的な手順を案内してします。
    • YouTube ライブ ストリーミング ガイドには YouTube プラットフォームでサポートされるエンコーダの設定、ビットレート、解像度が示されています。

  • サンプル コードおよびツール
    • クライアント ライブラリにはさまざまなプログラミング言語のライブラリが記載されており、YouTube Live Streaming API を Google 提供のその他多数の API とともに実装するために役立ちます。
    • コードを初めから記述する必要はありません。JavaPHPPythonサンプル コードをご利用ください。
    • API Explorer を使えば、コードを記述する前にサンプル コールを試すことができます。

さらに、以下の動画ではこの API の構築に際しての理念について語るとともに、パートナーが作成した優れた API の活用例もお見せします。



活用例

すでに API を利用しているデベロッパーが作成したすばらしい活用例をご紹介します:


Capella 社の Cambria Live
  • Capella 社の Cambria Live では、ライブ ブロードキャストをリアルタイムでエンコードして、YouTube ライブでストリーミングしています。Cambria Live では SDI または HDMI でカメラから直接取り込んだ非圧縮の配信動画を H.264 フォーマット(AAC オーディオ)で圧縮することで、最適な映像/音声品質を提供できるようにしています。


Elgato 社の Game Capture HD

Radioline 社
  • Elgato 社の Game Capture HD を使うと PlayStation または Xbox でプレイしているゲームをストリーミングで実況し、友だちやファンと一緒に楽しむことができます。Elgato 社のビデオ製品を使うと、個人も企業も同じように高品質な動画を記録し、変換することができます。
  • Radioline 社はクラウドベースのモバイル インターネット ラジオを設計し、運営しています。ユーザーは新しいラジオ局を名前、ジャンル、地域、あるいはお気に入りの再生リストに基づいて検索し、発見することができます。

これはまだ試験的な API です。YouTube API Blog をご覧いただくとともに、YouTube for Developers チャンネルに登録して最新情報にご注目ください。

今後ともよろしくお願いいたします。