Posted by 山崎富美 Developer Relations Team

[本記事は、ソフトウェアエンジニアである James Hawkins が 5 月 15 日 に Chromium Blog に投稿した 「Connect with Web Intents」という記事を元に、翻訳したものです。詳しくは元記事をご覧ください。 - 山崎]

昨年、複数のウェブアプリケーションの相互連携の方法として、Web Intents API を提案しました。そして、Chrome の最新の Stable 版では Web Intents API が 実験的な機能として使えるようになっています。今後、ウェブコミュニティの皆さんからのフィードバックをいただき、Web Intents API の将来を作っていきたいと考えています。



Web Intents のプロトタイプ版によって、開発者の皆さんが API をより簡単に利用することが可能となり、その良さを直接的に体験することができます。
  • クライアントアプリケーション開発者の皆さんは他のウェブサービス(例えば画像編集)の機能を自分のアプリケーションに簡単に含むことが可能になります。
  • ウェブサービスの開発者の皆さんも無駄な時間や労力を交渉やインテグレーションにかける必要がなくなります。ここで提供される API 経由で統合すれば、高品質なアプリケーションを提供することに集中することができます。

さらに、Web Intents の実装は W3C の web intents open standards の仕様の議論にも貢献することができます。実際に使っているウェブデベロッパーの皆さんからのフィードバックなしに、複雑な API (特にアプリのエコシステムを必要とするような API )を作ることは不可能なのです。

開発者の皆さんからのフィードバックを見る限り、Web Intents はなかった頃には戻れないほど実世界で使われ始めており、今後大きく進化するのではないかと思われます。Web Intents API は実験的であるため、現在のライブバージョンは プレフィックスされており、アプリケーションは Chrome ウェブストアのマニフェストにサービスとして登録することのみができます。


API が安定版となれば、この制限は外す予定です。

この実験的な Web Intents API の利用方法を知りたい方は、Web Developers Guide to Web Intents in Chrome をご覧ください。Web Intents を試したい方は、是非ディスカッショングループにもご登録の上、Chrome での Web Intents の実装に関する最新情報をご確認の上、ご利用ください。