Google 日本語入力の開発版をアップデートしました。(1.4.1026.10x)
2012年3月22日木曜日
[Google 日本語入力チームのソフトウェアエンジニア、小松弘幸から Google 日本語入力の開発版のアップデートについての寄稿をもらいました。- 山崎]
春の訪れを体感できるようになりましたね。くしゃみがとまらなくて困っています。
さて、Google 日本語入力開発版 (Win, Mac) をアップデートしたことをお知らせします。既に Google 日本語入力開発版をお使いの場合は自動的に更新されますので、そのままお待ちください。
主な変更点は以下のようになります。
共通の変更点
- Web から構築した辞書を更新しました。
- クラウド手書き入力使用時に、ネットワークエラーが表示されない問題を修正しました。
- Google 日本語入力のプロパティ画面で、「初期値に戻す」を選択したときに、クラウド同期機能が自動的に解除されるようになりました。
Windows 版の変更点
- Google 日本語入力がデフォルト IME に設定されているとき、ログオン時に自動的に変換用プロセスと表示用プロセスを起動するようになりました。これにより、ログオン後に初めて Google 日本語入力を使用するときの遅延が解消されます。
- Windows 7 環境で、Google 日本語入力のインストール時に表示されるダイアログボックスを「Google 日本語入力を既定の IME として設定する」にチェックを入れた状態で閉じると、長時間デスクトップが無反応になることがある問題を修正しました。
- Windows 8 Consumer Preview 上で Gooogle 日本語入力を使用しているときに、アプリケーションがクラッシュすることがある問題を修正しました。
Mac 版の変更点
- ログオン時に自動的に Google 日本語入力の変換用プロセスと表示用プロセスを起動できるようになりました。この機能を有効にするには、設定画面の「その他」タブから、「ログイン時に変換エンジンプログラムを起動する」を選択してください。これにより、ログイン後に初めて Google 日本語入力を使用するときの遅延が解消されます。
- 言語一覧から、「手書き文字入力」と「文字パレット」を起動できるようになりました。
既知の不具合
- F10 などの英数字への変換で、元の入力文字列に戻らない問題があります。例えば “っt” を英数字に変換すると “tt” と入力していても、”xtut” が変換結果になってしまいます。
- 文字パレット左側のツリービューの Unicode カテゴリ名が常に英語で表示されます。この問題は 1.4.1003.10x 以降のバージョンにのみ存在します。
追記 (2012-03-27): 上記の不具合を修正した 1.4.1033.10x をリリースしました。ご不便をおかけしました。
これからも、Google 日本語入力をよりよくしようと、チーム一同で開発を進めていきます。お気づきの点がありましたら、ぜひプロダクトフォーラムからお知らせください。みなさんのフィードバックがなによりの励みになります。