3/19-3/21 に、被災者支援のためのサービスを開発するためのオンラインイベント “Hack For Japan” を開催することになりましたのでお知らせ致します。

●背景と目的

東日本大震災後、たくさんの企業や個人によって救助や情報収集のためになるアプリケーションやサイト、サービスが作られてきました。Google 災害情報ページ(Crisis Response page)sinsai.infoYahoo! JAPAN - 地震・津波災害に関する情報などです。また、そうしたサービスの開発には携わってはいないものの、何か役に立ちたい ---- そんな developer の皆さんの声もいただいてきました。そこで、developer が結集して、developer 以外の方からもアイディアや要望をいただきつつ、様々な取り組みについて情報交換しながら、より役に立つ災害情報サイト/サービスを提供するための場を提供したいと思います。

すでに多くの個人の方や企業・団体が様々なサービスを提供していますが、その中には重複した作業や、お互いに協力できるものも数多くあります。私たちはこのイベントで情報共有の「場」を用意することで、重複の回避や開発の効率化、さらには 1 人では考えつきもしなかったものの開発が実現できるのではないかと考えています。

“Hack For Japan” では、一日の hackathon で終わることなく、継続的に良い ものを作るべくハックし続けていきたいと考えています。ですが、まずはスターティングポイントが必要かと思い、ideathon/hackathon という形を取らせていただければと思います。

●会場はオンラインがメイン

現在の状況では、東京や東北で通常の hackathon のように物理的に集まるのは難しいため、原則オンラインでの開催を考えています。なお、いくつかの会場ではオフラインイベントを検討しています。現在、京都会場(京都リサーチパーク)、岡山(りぶらホール)、福岡(AIP cafe)、徳島(月見ヶ丘海浜公園)での開催が決まっています。いずれも先着で無料でご参加いただけます。

●使える技術

サービスをホスティングするためのクラウドサービスから、ウェブサービス、各種オープン API、Android や iPhone、Windows や Mac などのクライアントまで、オープンで誰でも使えるものであれば使う予定です。Google Japan, 楽天, Yahoo! JAPAN, Microsoft Japan, Twitter, Amazon Web Services, Salesforce Japan, OpenStreetMap、株式会社はてな、株式会社ミクシィ、Evernote Corporation からの賛同を得て開催するため、彼らのテクノロジーを使った場合にエンジニアのサポートが得られる可能性があります。「使えるテクノロジーリスト」はこちらです。

●使えるデータ

データやコンテンツをもっている企業・組織の方々からの、データの提供をお願いいたします。また、ディベロッパーの皆さんから「こういうデータが使えればこんなことが実現できるのに…」というアイディアがあった場合はその要望を公表し、実現できるかコンタクトを行う可能性があります。

●ご登録

こちらのフォームから賛同表明をお願いします。京都会場、岡山会場、福岡会場、徳島会場は物理的に場所が限られていますので、先着順とさせていただきます。

●3 月 19 日-20 日の ideathon について

エンジニアもエンジニアではない方も参加できます。
Google Wave はディスカッションの場です。「何があれば人々の助けになるか」「何が必要か/欲しいか」などの要望や、「もうこんなものを作ったよ」という開発報告などのコミュニケーションにお使いください。プロジェクトが細かく立ち上がるにつれて、それぞれ別の Wave を立ち上げるか、Wave 以外のソリューションを使うかはプロジェクト内で適宜決めてただければと思います。
Google Moderator は「こんな機能を作ったらよいのでは?」という具体的なアイディア出しや要望と、「そのアイディアいいね!」と投票するときにお使いください。

●開発プロジェクトと成果物のリスティング

プロジェクトの進め方やアップ先(Code.google.com や SourceForge 等)はプロジェクト毎に決めていただきますが、どのようなプロジェクトが進行中で、成果物はどこから入手できるのか、どこにアクセスすれば使えるのか、などの情報は “Hack for Japan” のサイトに掲載する予定です。
現在までに以下のことが決定しています。詳細が決定次第、続報を載せていきます。


【開催概要】

■日時: 3 月 19-20 日(ideathon)、3 月 21 日(hackathon)
■場所:
  • オンライン(Google Wave + Google Moderator)
  • 京都会場 (定員 100 名) 京都リサーチパーク 4 号館 2F ルーム 2 (アクセス
  • 福岡会場 (定員  20 名)  AiP カフェ (アクセス
  • 岡山会場 (定員  30 名)  岡山りぶらホールB(アクセス
  • 徳島会場 (定員未定)  月見ヶ丘海浜公園 研修室(アクセス
■Twitter のハッシュタグ: #hack4jp

■アイディアソン会場:(Hackathonの最中にももちろん使えます。)
■公式サイト:  ”Hack For Japan” 
■その他: 利用できる技術の一覧


●賛同人

 3 月 19 日 15:00 現在の賛同人は以下のとおりです。

Google Japan 及川卓也 @takoratta
Google Japan 山崎富美 @fumi
Google Japan 三廻部大 @dmikurube
Google Japan 夷藤勇人 @hayatoito
Google Japan 松尾貴史 @tmatsuo
Google Inc. Vic Fryzel @vicfryzel
楽天株式会社 吉岡弘隆 @hyoshiok
アマゾン データ サービス ジャパン株式会社 玉川憲 @KenTamagawa
アマゾン データ サービス ジャパン株式会社 大谷晋平 @shot6
日本マイクロソフト 西脇 資哲 @waki
日本マイクロソフト 砂金信一郎 @shin135
日本マイクロソフト 長沢智治 @tomohn
日本マイクロソフト 佐藤直生 @satonaoki
株式会社セールスフォース・ドットコム 及川喜之 @yoikawa
OpenStreetMap Foundation Japan 三浦 広志 @miurahr
Sinsai.info 関 治之 @hal_sk
SOBA Project 山下大介 @dddaisuke
フリーランス 渡辺慎二郎 @shikajiro
株式会社はてな 近藤淳也 @jkondo
株式会社はてな 田中慎司@stanaka
株式会社リクルート 川崎有亮@kawanet
ヤフー株式会社 冨樫 俊和 @togachi
翔泳社 岩切晃子 @kohsei
株式会社ミクシィ 田中 洋一郎 @yoichiro
Evernote Corporation 外村仁 @hokayan
中国GTUG 横山 隆司 @ttyokoyama