ブラウザの中でも日本語入力 -- Google Transliteration サービス日本語対応
2011年1月31日月曜日
[Google 日本語入力チームのソフトウェアエンジニア向井淳からの Google Translitrationサービスの日本語対応についての寄稿です。-山崎]

みなさんは Google Transliteration サービスというサービスをご存知でしょうか?これは Google Labs で提供されているサービスのひとつで、ブラウザとクラウド上のサーバーを連携して動作させることにより、お手元のコンピュータに IME などのソフトウェアをインストールしなくてもブラウザから様々な言語を入力可能にするというものです。インターネットには非常に様々な言語の利用者が参加し、数多くの言語が実際に利用されていますが、すべてのコンピュータが必ずしもそのすべてをサポートしているわけではありません。例えば、海外旅行先では日本語が入力できない、といったこともあるとおもいます。より多くの言語の利用者により便利にウェブを使ってもらう一環として、Google はこの Transliteration サービスを提供しています。具体的には、ヒンディー語のサポートに始まり、アラビア語やペルシャ語、最近では中国語のサポートも開始されました。
今回、この Transliteration サービスに日本語が新たに加わりました。
このサービスでは、基本的なローマ字変換などはブラウザの中で動作し、一方でひらがなから漢字に変換する部分についてはクラウド上に存在するサーバーと通信することで動作します。もちろん、そのクラウド上のサーバーでは Google 日本語入力のテクノロジが利用されており、豊富な語彙が利用できる一方、高い精度の変換効率も実現されています。
この記事自体も Google Transliteration サービスを利用して書きました。旅先での文章の入力や、インストールせずに Google 日本語入力の変換性能を試してみたい、という場合など、様々な局面でぜひご利用ください。またもし、お手元のコンピュータに Google 日本語入力をインストールしていないのであれば、この機会にインストールしてみてください。