12 月に入り、街のあちこちでイルミネーションやデコレーションを見かけるようになりました。Google 日本語入力チームも今年最後の追い込みをかけて、開発に勤しんでいます。

さて、本日 Google 日本語入力ベータ版をアップデートしましたのでお知らせします。今回の更新は、変換機能の向上、語彙の追加、Windows 版での安定性と互換性の改善が行われています。主な変更点は以下のとおりです。

共通の変更点
  • 計算機機能が追加されました。1+1= を変換すると 2 が表示されます(本機能は前ベータ版で追加された機能ですが、前回ご報告できなかったため改めてご報告させていただいております)。
  • 顔文字変換が拡張されました。

    • 「かお」「かおもじ」で変換したときに、類似した顔文字が近く配置されるようにランキングを調整しました。視認性が向上しています。
    • 各顔文字の代表的な読みを候補に表示するようにしました。
Windows 版の変更点
  • 「設定ダイアログ」→「その他」に、「ホットキー(Ctrl-Shift)による IME の切り替えを無効化する」という項目を追加しました。今回の『 Windows 版の既知の問題』の対策を行ったにもかかわらず、IME がいつのまにか切り替わっているという問題にお困りの方は、このチェックを有効にしてみてください。
  • 一部のアプリケーションで入力中の文字列が表示されなくなる問題を修正しました。
  • Google 日本語入力が原因で、一部のアプリケーションがクラッシュしてしまう問題を修正しました。
Windows 版の既知の問題
  • 以下の条件に当てはまる場合、Google 日本語入力を「既定の言語」(デフォルト IME) に設定しているにもかかわらず、一部のアプリケーションで MS-IME など別の IME に切り替わってしまうことがあります。

    • Windows XP を使用している
    • 「コントロールパネル」-「テキスト サービスと入力言語」-「詳細設定」に表示される、[詳細なテキスト サービスのサポートをプログラムのすべてに拡張する] が有効になっている。
    • バージョン 0.12 以前から Google 日本語入力を「既定の言語」(デフォルト IME) に設定していた。

    この問題は、次回アップデートで修正予定です。次の A または B いずれかの作業を行っていただくことで、次回アップデートを待つことなく問題を修正することができます。

    1. [詳細なテキスト サービスのサポートをプログラムのすべてに拡張する] をオフにする(再起動が必要になりますが、OS 全体の安定性向上のためにこちらの方法をお勧めします)。
    2. いったん [Microsoft IME] を「既定の言語」に設定し、[適用] ボタンをクリックしたあと、改めて Google 日本語入力を「既定の言語」に変更する(設定変更後に起動したアプリケーションから有効になります。またこの設定はユーザーごとに行っていただく必要があります)。

    何かご不明な点がございましたら、ヘルプフォーラムの該当スレッドをご参照ください。

  • Microsoft Outlook 2010 のプレビューモードや、保護モードが有効になった Adobe Reader X など、一部の API の動作を制限しているアプリケーションで、Google 日本語入力が動作しなかったり、アプリケーションが動作しなくなったりすることがあります。
既にベータ版をお使いの場合は自動的に更新されますので、そのままお待ちください。バージョン番号は次のように更新されます。
  • Windows 版: 0.13.521.0 → 0.14.541.0
  • Mac 版: 0.13.537.1 → 0.14.541.1
Windows 版の新規インストールでは、現在バージョン 0.13.521.0 がインストールされますが、自動的に 0.14.541.0 に更新されます。

開発版の最新版は、以下のとおりです。
  • Windows 版: 0.14.543.100
  • Mac 版: 0.14.543.101
今後とも、みなさんと共に Google 日本語入力を、より使いやすい製品に育てていきたいと思っています。お気づきの点がありましたら、ぜひヘルプフォーラムからお知らせください。みなさんからの貴重なフィードバック、お待ちしています。どうぞよろしくお願いいたします。